2022年、石垣島の貴重な自然環境であり、観光・文化資源でもある日本最大級のサンゴ礁域「石西礁湖」が危機的な状況にさらされています。その原因は気候変動による海水温の上昇による白化や海水の酸性化、陸域から赤土や栄養塩などの汚染物質の流出、日やけ止めや農薬などに含まれる様々な化学物質などがあげられます。白化をしても海水温が適温になれば自然回復も期待できますが、海水の環境が良くない状態だとサンゴの回復が妨げられます。そのため、石垣島内からの海洋汚染を低減していくことや、海に入る私たちがサンゴに影響を与える可能性のある成分を含まない日やけ止めを選ぶなど、海洋環境を良好に保つための取組みが重要です。