サンゴ礁は多くの生き物を育む貴重な自然環境であり観光・文化資源でもあります。しかし、そのサンゴ礁が気候変動による海水温の上昇や海水の酸性化、陸域から赤土や栄養塩などの汚染物質の流出などによって危機的な状況にさらされています。2022年度も海水温の上昇により石西礁湖の9割以上が白化するなど影響がでています。白化をしても海水温が下がれば回復は可能ですが、高水温が続くとサンゴは死滅してしまいます。また、海域の環境がよくない状態だとサンゴの回復が妨げられます。そのため、サンゴ苗の植付けなど回復を助ける取組みを行うと共に、サンゴ礁の衰退を引き起こす様々な要因を減らす取組みを行っていくことが重要です。